臭気判定士の仕事とは

臭気判定士ってどんな職業?

皆さんはテレビ番組やCMなどで、においについて鑑定していたり、においがするかどうかの判定をしている人を見たことないでしょうか。
ああいう人たちはどういう職業で、どういう役割を担っているのでしょうか。
においを測定する方法は、機械を使った方法と人を使った方法の2種類があります。
人が機械だけでなく自らの嗅覚を使って様々なにおいを測定する、そのにおいを測定・判定するにおいのスペシャリストは“臭気判定士”という資格をもっている人なのです。
認知度がそれほど高いわけではないですが、その嗅覚を使って様々な仕事をしている臭気判定士がどういった資格なのか、どういったところで活躍しているのかについて。
今回はお話ししていきたいと思います。
先ほど言ったように、においの測定方法には機械測定と嗅覚測定の2つがあるのですが、臭気判定士はこの測定法を行なうのに必須な資格として存在しています。
臭気判定士には、この測定に関するサンプルなどの選定や採取、検査の実施からその結果の算出までの全てが任されるのです。

身近な悪臭トラブルも臭気判定士の出番

悪臭というのは、公害の1つにも認定されているほどに人体に悪影響を及ぼすものです。
かつては軽視されていましたが、悪臭防止法の改定と臭気判定士の創設によって本格的に対応されるようになったのです。
さて、この悪臭ですが、私たちの生活にも無関係とわけではありませんよね?私たちは快適な生活を送るために悪臭を放つものを避け、新鮮な空気を好みます。
しかしいくら気をつけても何らかの原因で悪臭が発生してしまうこともあります。
しかも中にはその原因や発生源がわからないものもありえます。
においの種類も何十万種類もありますし、悪臭発生の時間帯・強さもまちまちです。
そこで活躍するのが臭いのプロフェッショナルである臭気判定士なのです。
臭気対策アドバイザーやシックハウス診断士など関連する他の専門家たちと協力して調査をします。
測定法と嗅覚によって発生箇所や悪臭の種類を特定し、その対策案までサポートするのです。
臭気判定士は決して自分たちの生活と無関係なところで働いているわけでなく、それこそ臭いに関する身近なトラブルも臭気判定士の仕事の1つなのです。

環境配慮が叫ばれる現代だからこその臭気判定士の必要性

地球温暖化、海洋汚染、大気汚染…と、私たちの生活は常になんらか環境問題が付きまとっています。
そして国をあげて環境問題対策がとられ、環境への配慮が注目されています。
環境問題から生じる公害を防ぐために、様々な取り組みがされているのですが、その一環として環境にまつわる資格も増えてきています。
現在では環境に関する国家資格は9つあります。
緑化に関する資格、工場などの整備や点検に関する資格、公害を防ぐために測定・調査する資格などが該当しますが、その1つに臭気判定士が入っているのです。
それだけ悪臭が公害として認められ、環境への影響が考えられているということの証明でもあります。
最初は自治体などの機関への配属がメインでしたが、環境への関心が高まった現在では、食品メーカーや科学関連企業などが自分たちの工場が悪臭を放っていないか、悪臭の基準を満たしているかを調べるために臭気判定士を採用したり、職員に資格取得を勧めたりしています。
まだまだマイナーではありますが、自然環境を守るためには不可欠な職業なのです。